講師ブログ
先生の投稿
講師ブログ2018.01.22
印象深い生徒
能力は高いのに、勉強しない。 授業の半分は寝ている。 それでも、中2の夏から5年半ネスコムに通い続けたМさん。
彼女が目覚めたのは、高2の3学期だった。 進路を考える時期になり、最初は女子高生らしくブランド志向で、志望校を考えていたが、
やがて、自分の好きな韓国語を勉強したいと真剣に考えるようになった。 在学中に専攻の言語の使われている国への一年間の留学が
必修となっている近畿大学を目指すことにした。 近畿大学はこのところ非常に人気が高く、志願者数が急増、彼女の当時の力では
かなり厳しい状況であった。
そんな生徒が合格できたのには、いくつかの理由がある。 まず、生徒の中に、入学したいという強い気持ちがあったこと。
教師の側としては、生徒の能力を見極めて、生徒を信頼し、生徒に自信を持たせたことだと思う。 どうすれば合格できるか、自分には何が
足りないかを彼女自身に考えさせた。 そうすると、勉強すべき事柄がはっきり見えるようになり、参考書や問題集などをアドバイスすること
ができた。 時には「ビリギャルが偏差値40上げて慶応に合格した話」という本を読ませたりもした。 生来、らくを好む性格の彼女には、
勉強のペースに波はあったが、それでも、自分で勉強してわからないことは先生に教えてもらうという、自立した勉強態度は一貫して
守った。 勉強は教えてもらうものと思い込んで、受け身になっている生徒が大半を占める中、 自らが勉強するのだという基本姿勢を
教師も生徒も貫いたことが、彼女を合格に導いた 一番のカギであったと思う。